1. 定義
慢性疼痛は、国際疼痛会議(IASP)によって
「実際の組織損傷もしくは組織損傷か起こり得る状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」と定義されています。
典型的には3ヶ月以上持続するものを指し、通常の治癒期間を超えて持続する痛みとされます。長く持続する痛みは、心理社会的な問題にも関連して、より複雑なものになっています。
2. 分類
慢性疼痛の痛みの要因別分類では、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心理社会的疼痛などがあります。慢性化すると、これら3つが複雑に絡み合った混合性疼痛になっていることが多いといわれています。