定義
腰部脊柱管狭窄症による神経性間欠跛行とは、安静時には症状はないが、歩行や立位により痛みや痺れ感、脱力感が生じ、歩行障害が出現し、前屈みの姿勢(休息時)にて症状が消失、軽減すること、また安静時に何らかの症状、所見が存在する場合は範囲の拡大など症状の程度が強くなるものと定義されています。
I. 安静時無症状の場合、下肢症状は 1. 歩行開始時には存在しない 2. 歩行により歩行を困難にさせる症状が出る 3. 短い休息により消失する II. 安静時に症状のある場合は 1. 症状の範囲の拡大 2. 症状側の新たな出現 3. 症状内容の追加 |
その病態は、先天性のみならず後天的な加齢に基づく退行性変化によって、脊柱管周囲の骨組織・軟部組織の肥厚による狭小化のため、歩行や立位などにより馬尾神経や神経根の血流障害を呈すると考えられています。