腧穴とは、いわゆる「ツボ」と呼ばれるものの総称で、以下のものがある。
経穴(正穴)
十四経脈上にあり名称、部位が決まっており、臨床において最も広く応用される腧穴。
有名な「合谷」や「足三里」はそれぞれ手の陽明大腸経、足の陽明胃経という経脈上にある経穴となる。
WHO(世界保健機関)では、経穴を全361穴と定めている。
経穴は疾病の際に何らかの反応を表す点で、施術を行い疾病を治療する点でもある。
奇穴
十四経脈上にはなく名称、部位、主治症が定まっている腧穴。
阿是穴
名称や部位は定められておらず、治療において病痛のある局所、あるいは圧痛が取穴の根拠となる腧穴のこと。
腧穴は経脈と機能的なつながりを持ち、経脈を通じて臓腑と関連があると考えられている。