■ 過敏性腸症候群とは
器質的疾患がなく、大腸を中心とした腸管の機能異常により慢性の腹痛や便通異常をきたす症候群のことで、健常者の20%前後はIBS症状を有し、有訴者の約20%が医療機関を受診するといわれています。IBSでは精神障害(不安感やうつ状態)やストレスなどの心理的要因が病態に深く関わっているとされています。
■ 過敏性腸症候群の分類
便通異常のタイプによって①下痢型、②便秘型、③下痢と便秘が交代する交代型に分けられます。下痢型では男性が女性より約2倍多く、便秘型では80%以上が女性であり、交代型は男女半々とされています。
■ 鍼灸治療
鍼灸治療は、便通異常に対する腸管運動の調整とさまざまな身体症状の軽減を目的に行います。詳細は便秘・下痢の鍼灸治療をご参考ください。