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■ メニエール病とは

 内耳性めまいの代表的疾患で、めまい発作を繰り返し、難聴・耳鳴などの蝸牛症状が反復・消長する疾患です。女性に多く、発症年齢は30歳後半〜40歳前半にピークをもつ山型になります。

■ メニエール病の成因

 原因は不明で、病態は内耳の内リンパ水腫です。内リンパ水腫をきたすものには、本症の他に遅発性内リンパ水腫、内耳梅毒、ウイルスによる感染などがあり、その内、原因不明なものをメニエール病としています。

■ メニエール病の臨床症状

 症状の特徴としては、めまいは激しい回転性めまい発作でなんら誘因がなく突発的に起こります。持続時間は短くて30分から2〜3時間のものが多く、めまい発作に蝸牛症状(耳鳴、耳閉感、難聴)を随伴します。
 めまい発作は反復するが、その感覚は数日から年余にわたるものまで種々です。
 めまい発作時には平衡障害が強く、起立が困難で患側へ転倒する。これは特に閉眼時に著明です。

■ メニエール病の治療

1. 現代医学的な治療
 薬物療法が中心で、内リンパ水腫に対して行われ、浸透圧利尿薬やステロイド薬が使用されます。また、内耳の神経細胞や内耳神経の活動を改善する目的でビタミンや末梢血流改善のための薬物が用いられます。薬物療法が効果なく、症状が悪化する場合、手術療法が行われることもあります。
 メニエール病の治療で大切なことは、発作予防です。そのためにはストレスを溜めないこと、規則正しい生活をすること(十分に睡眠をとる、バランスの良い食事、定期的に運動すること、飲酒・タバコは控える)が大切です。

2. 鍼灸治療の対象
 鍼治療を受けるメニエール病患者は、病院で薬物療法を受けているが、めまい発作の回数が減少しない方が多いようです。