レッスンを受け始めてから半年以上が経ち、1つの壁が立ちはだかった。
それは、電子ピアノとアコースティックピアノの違いという障壁である。
電子ピアノとアコースティックピアノでは「音を出す」ことは同じでも「楽器を鳴らす」ことにおいて根本的に異なる。
たとえば、右手の重音や和音を奏でるとき、電子ピアノでは各々の打鍵の強さ・速度が少々違っても出てくる音はさほど変わらないが、アコースティックピアノではごくわずかな強さ・速度のズレで音の違和感が際立ってしまう。その調整には困難が伴うが、うまくできたときの音の響きにはとても心が躍らされる。
つまり、電子ピアノはアコースティックピアノに比べてeasyなのである。
どんなに素晴らしいレッスンを受けていても、効率よく練習することが難しくなってしまうのだ。
この問題を解決すべく、アコースティックピアノ購入の検討を始めた。
とはいえ、
わたしは教室以外でアコースティックピアノに触れたことがないため、比較検討ができない。
そこで、通っている音楽教室を開催しているお店へお邪魔することにした。
お店の名前は『ピアノクリニックヨコヤマ』at 緑園都市
代表の横山ペテロさんに迎えられ、
5時間弱お邪魔して、根掘り葉掘りご教示いただいた。
アップライトピアノ(以下UP)とグランドピアノ(以下GP)の違いについて、
ネットなどで調べると以下のことがよく目につく。
- UPはGPに比べて連打やトリルが難しい
UPは弾いた鍵盤をもとの位置近くまで戻さないと、弦を叩くハンマーが再び動くようにならない。GPは半分近くまで位置を戻せば再びハンマーが動いて音が出せるようになる。このような構造の違いによるものであり、実際に試してみたところその通りだった。
ちなみに連打とトリルの難しさは、UP>GP>電子ピアノとなるようだ。 - UPは背面に向かって音が出る
個人的に一番気になっていた違いである。響板からでる音の逃げ道が背面と底面なのがUP、上面と底面なのがGPという違いで、構造上は確かにそうなのだがUPでも箱の作りによって音が箱を通して聞こえてくる。 - ペダルが違う